皆さん、こんにちは。歯に関しての勉強を行っている男、ムスイです。

昨年(2003年)、人生初の根管治療を行いましてね。それなりに苦労しましたので色々な体験談ができました。この記事では「根管治療の流れ?」「痛みはあるか?」「費用は?」「成功率は?」に関して話をしていこうと思います。

根管治療とは?

「根管治療(こんかんちりょう)」というのは歯の神経を抜く治療のことです。虫歯が悪化すると、歯の内部にある「神経」まで虫歯が到達してしまいます。こうなりますと、治療方法がありません。ですから「神経を抜く」ということになってしまうんですね。これが「根管治療」です。

もう少し具体的に説明しますと
・エナメル質(C1)
・象牙質(C2)
・神経(C3)
歯は外側から「エナメル質」「象牙質」「神経」という構造でできています。虫歯は外側から破壊していき、最終的に神経に到達するというわけです。

「神経を抜いた歯」は死んでいる歯になるため、平均10年ほどで抜歯になるという話しですね~。そのため、できれば神経を残したいのですが・・・・・。

そういえば「MTAセメント」や「ドッグベストセメント」、「3Mix-MP法」といった治療法があるようです。こういった治療なら手立てはあるのかな? 個人的には懐疑的ですが、興味のある方は検索して調べてみてください。

根管治療の流れ

歯医者によるとは思いますが、経験上の流れは・・・・・

【1回目:検査】
・レントゲン
・次回「根管治療」と告げられる

【2回目:根管治療①】
・麻酔を打つ(痛みを感じなくなる)
・歯の上部を削って穴を開ける
・歯の上部の神経を取る
・詰め物をして終わり

【3回目:根管治療②】
・麻酔を打つ
・詰め物を外す
・歯の根の奥まで綺麗にする
・詰め物をする

【4回目:銀歯】
・銀歯にして、治療終了

自分の口の中なので見てはいませんが、だいたいこういった治療を行っているようです。

歯医者によるかと思いますが、「2、3回目」を合わせて一気に終わらせる場合もあるようです。そもそも、「2」の後は神経が中途半端な状況であるため痛みで苦しむ場合があるようです。ですから、できれば「一度に全ての神経を抜く」方が患者としてはありがたいところですね~。

最短で3~4回で根管治療は終了となりますが、患者によっては「歯の根」の形状が異なっています。そのため、治療が難航し5~10回になってしまう場合もあるとか。こればっかりは「運」でしょうかね~。

根管治療に痛みはある?

治療自体は「麻酔」をしますので痛みはありません。

しかし、根管治療をするということは「もともと歯が痛い状況だった」わけですから、麻酔の利きが悪いかもしれません。その場合は、麻酔をしても少し痛むかもしれませんね。

私は電話で「痛み止めを服用した状況で歯医者で治療してもらうというのは大丈夫でしょうか?」と聞いたことがあります。答えは「OK」でした。2時間前に「痛み止め」を服用して、歯医者で治療してもらいましたね~。ただ、これは私の場合はということですから、皆さんは一応歯医者に電話して確認した方がいいと思います。

根管治療の費用は?

歯医者によって金額がだいぶ違いましたね。安いところは300円くらいで驚きました。基本的に根管治療は安いようです。総額で5000円弱だと思いますよ。

でも、市内の少し有名な歯医者で治療してもらった時は1回で5000円を要求されましたね。歯医者によってこんなに違うんだな~と驚きましたよ。でも、高かったからと言って特別な何かがあったという感じはしませんでした。普通の歯医者で十分だと思います。

神経が無いのに痛い

「根管治療をして神経を全て取ったはずなのに痛い!」という話しもよくあります。これは完璧に治療するのが困難な場合に起こるようです。

先に書いた通り「歯の根は人によって形状が異なる」ようです。治療しやすい根をしている人もいれば、複雑になっていて治療しにくい人もいるようです。その場合は治療に時間がかかってしまいます。

また、炎症を起こしていて早く痛みを取りたいけど、根の奥の方なので治療がしにくい・・・という場合も。強い薬を入れて、時間をかけて治していくしかない、という話しを聞きます。私もプロではないので詳しいことは知りませんが、リアルタイムで痛みに悩まされている方は、歯医者に「どうして痛みが取れないのか」「どれくらいで痛みが取れるのか」を質問してみましょう。

良い根管治療、悪い根管治療

歯医者によって優秀なところもあれば、駄目なところもあります。それを見極めることも大事です。

以下、とても素晴らしい動画がありましたのでご紹介いたします。約7分ほどなのでぜひ視聴して下さい。

根管治療の良し悪しは「根の方までしっかりと薬をつめているか」が重要になってくるようですね。

左が良い例で、右が悪い例です。

しかし、保険の治療はとても安いし、根が複雑になっている歯では根の奥まで薬を詰めるのは難しいようです。ですから、自費治療を検討した方が良い、ということになるみたいですね~。

ま~、一番悪いのは根管治療を安く設定している国だと思います。もっと高額料金にすれば歯医者も時間をかけて丁寧にできるのに、あまりにも安い設定にしているため、丁寧にできないというのが実情のようです。

根管治療の成功率は?

ネット情報を色々と見た感じですと、根管治療の成功率は30~50%とするのが一般的みたいですね。つまり、ほとんどの場合、失敗すると考えた方がいいみたいです。何故か?

◆根管治療の料金が安く設定されている
◆そのため、歯医者も完ぺきに治療する余裕がない
◆根が複雑化している場合は尚更大変
◆「ラバーダム」を使った方がいいが、ほとんど使われていない

つまり、国が根管治療の料金を安く設定しているから、歯医者も丁寧に治療することができない。完璧に治療することができない。だから成功率が低い。ということなのでしょう。

あとがき

色々と調べてみると、日本の医療制度は酷いな~と感じますね。安くしすぎるあまり、医療トラブルが発生するようになっているかのようです。高齢化社会で国にお金が無いのはわかりますが、国民が医療でボロボロになっては国だって困るでしょうに。

日本は問題が多いように感じます。