1978年に放送された世界名作劇場4作目にあたるアニメ『ペリーヌ物語』の『個人的な評価』『簡単なあらすじ』のご紹介をいたします。

作品の評価

 

『ペリーヌ物語』の評価
ストーリー ★★★★★
絵柄 ★★★★★
音楽 ★★★★★
健全さ ★★★★
総合評価 19点
当ブログでは『健全なアニメ作品』を中心に紹介しています。『暴力的』『性的』であると判断できる作品は『健全さ』で表していますのでご注意ください。

簡単なあらすじ

アニメ「ペリーヌ物語」は、前半が馬車による旅の物語で、後半が工場での出世物語になっています。前半の旅の物語はかなり過酷で見ていて苦痛を感じるほどです。後半の工場の話はペリーヌが成功を収めていきますので楽しく視聴できます。世界名作劇場の王道をちりばめた作品というイメージですね。

簡単にまとめますと
【前半】
・インドから、お父さんの故郷であるフランスを目指す馬車の旅
・父親が病気で亡くなり、「母、ペリーヌ」の2人で旅をする
・途中で母親が病気で亡くなり、一人で目的のマロクール村へ
【後半】
・工場主で大金持ちおじいさんがいるが、冷たい人だと判断し名乗り出ない
・偽名で「オーレリィ」と名乗り、工場で働き始める
・おじいさんに認められ、おじいさんの秘書に
・後に和解し、ハッピーエンドへ

初見の方は、後半の「第27話」くらいからだと見やすいかなと思えます。

ブログ主の感想

世界名作劇場の中では2番目に好きな話です。

前半の旅の話は現代基準だと退屈に感じるかもしれませんからね。

中盤はお母さんが亡くなる話になってきます。お母さんがとても善人であるだけに、中盤のストーリーは見るのがとても辛くなってきます。世界名作劇場の中でもトップクラスに悲しい話だと思っています。

後半は主人公ペリーヌの出世話となってきますので、楽しんでみることができます。何度も見るとするなら、やはり後半です。

第30話のラストに「ペリーヌが自分で下着をつくる話し」があります。その時にペリーヌが服を脱ぐんですよね。絵的にエ●いシーンとは言い難いのですが、家族で視聴することを考えるとマイナスとなるシーンだなと思えます。

全体的なストーリー

アニメ「ペリーヌ物語」は全53話で、世界名作劇場の中では最長の話数となっています。ペリーヌ13歳の春から、14歳の春までの話しです。ここではその内容を、極力わかりやすく、極力シンプルにご紹介したいと思います。

【01~06話 お母さんと2人で旅】ペリーヌ13歳、春
・インドからフランスを目指す旅をしている
・お父さん、お母さん、ペリーヌ、犬(バロン)、ロバ(パリカール)
・家付きの馬車で、写真の仕事をしながら旅をしている

・お父さんが病気で死に数日後、から物語は始まる
・お母さんとペリーヌで「写真の仕事」をしながら旅をする

【07~12話 サーカスの少年】
・サーカスの少年「マルセル(10歳?)」が一人で旅をしていた
・マルセルと3人の旅になる
・マルセルをサーカスに無事届けることができた

【13~15話 過酷なアルプス越え】
・早くフランスに行こうと、過酷な道を選んでしまう
・ペリーヌが怪我をして歩けなくなってしまう
・お母さんに負担が集中し、体調を崩してしまう

【16~22話 お母さんの死】8月中旬
・お母さんが病気で動けなくなってしまう
・病院代でお金がかかり、馬車もロバも売ってしまう
・ペリーヌをおじいさんの元へと無理をし、お母さんが亡くなる

【23~26話 過酷な一人旅】8月下旬
・お金も無く徒歩でマロクールを目指す
・病気になり死を覚悟するも、パリで知り合ったルクリさんに助けてもらう
・ルクリさんと2人で旅をし、マロクールに到着

【27~33話 パンダボアヌ工場でトロッコ押し】9月上旬
・ペリーヌのおじいさんは工場のトップだった
・おじいさんは病気で目が見えなくなっていた
・おじいさんはインド人のお母さんを嫌っていた
・孫の自分を歓迎しないと判断し、名乗り出ないことに
・「オーレリィ」という偽名を使う
・パンダボアヌ工場でトロッコ押しとして働き始める
・池のほとりの小屋で自炊しながら一人暮らしを始める

【34~36話 英語の翻訳の仕事】
・英語ができる人が病気になり、オーレリィに依頼が来る
・英語ができることで、おじいさんに能力を認められる

【37~40話 おじいさんの秘書になる】
・能力の高さを評価され、おじいさんは自分の秘書にする
・オーレリィは英語の翻訳と、おじいさんの手助けを行う
・おじいさんは「エドモン(ペリーヌの父)」の消息を探していた
・「工場長」や「いとこのテオドール」に嫌がらせを受ける

【41~44話 おじいさんのお城の様な家に住む】
・オーレリィを心配し、おじいさんは自分の家に住まわせることに
・オーレリィはおじいさんのお城の様な家に一緒に住み始める

【45~48話 おじいさんは息子の死を知る】
・弁護士の調査により、おじいさんは息子(エドモン)の死を知る
・ショックで食事もままならなくなり寝込んでしまう
・オーレリィが「小さい頃のエドモンにソックリ」だと聞く
・おじいさんは「もしかしてオーレリィは自分の孫では?」と考え始める
・弁護士に調査の依頼をする

【49~53話 自分の孫だとわかり、ハッピーエンドへ】冬~春
・弁護士の調査で「オーレリィ(ペリーヌ)はおじいさんの孫」だと発覚
・2人は幸せな涙を流す
・パンダボアヌ工場の跡取りはペリーヌとなる
・おじいさんと一緒に、みんなが住みやすい工場環境を目指す