漫画「葬送のフリーレン」ムスイを登場させ、早々に最終回にしてみました。

【登場人物】
フリーレン、フェルン、ヒンメル、ハイター、ムスイ

【場所】
魔王城、天国

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死んだヒンメルと再会するため、フリーレンとフェルンは天国があるとされる北の大地の「魔王城」に旅立つことになった。

しかし、魔王城に行くには長い年月がかかってしまう。

そこでフリーレンは、チート能力があるとされる超囲碁棋士の「ムスイ」に相談することにした。

 

ムスイ
「北の魔王城ですか。私なら一瞬で行けますが、あなたたち2人を連れてとなりますとね・・・・・。」

フリーレン
「何とか頼むよ。寒さに耐えながらの長旅はごめんだからね。」

ムスイ
「しかし、どうして魔王城なんかに?」

フリーレン
「魔王城の天国で会いたい人がいるんだよ。」

ムスイ
「ああ、なるほど、天国に行きたいのですか。それなら大丈夫です。連れていくことはできますよ。」

 

フリーレン
「フェルン、一瞬で連れて行ってくれるってさ。」

フェルン
「ちょっと待ってください、フリーレン様。今の話の流れ、おかしく無かったですか?」

フリーレン
「じゃあ、フェルンは魔王城に行くために10年も旅をしたいの?」

フェルン
「何をやっているんですか、フリーレン様。一瞬で連れて行ってもらいますよ。」

フリーレン
「即決だね。」

 

ムスイ
「では、行きます。」

(シュン!)

フリーレンたちは一瞬で魔王城に到着した。

 

ヒンメル
「やあ、フリーレン。こんな形で再開を果たしたくはなかったよ。」

フリーレン
「ヒンメル。ここは天国?」

ヒンメル
「ああ、フリーレンとフェルンは死んで天国にやってきたんだよ。」

フリーレン
「どういうこと?」

ヒンメル
「ムスイが使った超棋力はワープではなく、10年の距離を一瞬で移動する能力だったんだよ。体にかかる圧が強すぎて普通の肉体では耐えられない。二人は圧死してしまい、天国にやってきたというわけさ。」

フリーレン
「魔王城、関係なかったね。」

 

ハイター
「天国ではお酒禁止なんですよ。地獄と変わりません。」

フェルン
「ハイター様・・・・・。」

 

ムスイ
「天国はどうでしたか?」

フリーレン
「・・・あれ? 私たち死んだんじゃ?」

ムスイ
「さすがに死んだままじゃアレなんで、超棋力を使って生き返らせたんですよ。」

フリーレン
「何でもありなんだね。」

フェルン
「ここは魔王城なんですか? どこから天国に行けるのでしょう?」

フリーレン
「魔王城みたいだけど、天国に行く手段は無さそうだね。」

ムスイ
「う~ん・・・・・、もしかしたら、魔王城に天国の入り口があるということではなく、私が一回死なせてしまうことを予言していたってことなのかもしれませんね。」

フリーレン
「だとしたら、ヒンメル達ともう少しゆっくり会話をしたかったね。」

フェルン
「そうですね。」

 

ヒンメル
「二人は生き返ることができたようだ。本当に良かった。」

ハイター
「軽い冗談を言っただけなのですが・・・・・。後悔しかありません。」

 

~~~ 完 ~~~